1-2. Eclipse の初期設定

Eclipse の設定内容は多岐にわたりますが、Pleiades All in One では予め適切な推奨値に設定されているため、「1-1. Eclipse (Pleiades All in One) のインストール」の後、何もせずにそのまま使い始めることもできます。

ここでは、初心者でも把握しておくべき必要最低限の設定値について、一通り確認してみましょう。

このページでは Pleiades All in One の最新版である「Eclipse 2018-12」の初期設定について説明します。以前のバージョンは下記ページを参照してください。
Eclipse 4.8 Photon

Eclipse 4.7 Oxygen

 

Eclipse の設定方法について

Eclipse の各種設定は、メニューの [ウィンドウ] – [設定] から行います。

settings01a

settings02a

設定した内容は基本的にワークスペースフォルダに保存されます。従って、一度設定を行えば、そのワークスペース内のすべてのプロジェクトのデフォルト値として有効になります。

別の新しいワークスペースで作業を行う際は、再度設定を行う必要があります。

基本的な設定

A) Java バージョンの設定

a-1) コンパイラ準拠レベルの設定

コンパイラは、作成したソースコードを実行可能なバイトコードに変換するものです。ざっくり言うと、新しいバージョンであるほど、Java の新しい文法を利用できます。

[Java] – [コンパイラー] で設定します。

2019/1/1 現在、Pleiades All in One 2018-12 では 1.3, 1.4, 1.5, 1.6, 1.7, 1.8, 9, 10, 11 の実に 9 つのバージョン(準拠レベル)を選択することができます。Pleiades All in One 2018-12 では 1.8 がデフォルトに設定されています。本サイトでも 1.8 を選ぶことにします。その理由を以下に説明します。

Java8 以降、Javaのバージョンは次の2種類に分けられることになりました。

・LTS(Long Term Support)と呼ばれる、長期=3年間サポートされるバージョン
・non-LTSと呼ばれる、短期=半年間しかサポートされないバージョン

2019年1月時点における最新のLTSは Java11 であり、その前は Java8 でした。Java9, Java10 はサポート期間がわずか半年にすぎないnon-LTSであり、いわば Java11 に向けた実験的なバージョンです。Java11 がリリースされた今となっては利用価値があまりありません。

Java8 と Java11 のどちらを選ぶかはやや迷うところです。Java11 を選びたいところですが、周辺ライブラリやプラグインにはまだ Java11 に対応していないものがあるからです。プロの現場でも Java8 はまだまだ多く利用されており、2019年1月現在はまさに移行の真っただ中といえます。

本サイトの題材としている reversi ライブラリは Java8 で作成されたものであり、Java11 で正常に動かすために一手間かかります。そのため、本サイトでは Java8 を選ぶことにします。

なお、ここで設定する「コンパイラ準拠レベル」と次に設定する「JREバージョン」は厳密には別のものであり、別々のバージョンを設定することもできます。しかし、無用な混乱を避けるために、特段の事情がない限り同じバージョンを設定するのがよいでしょう。

a-2) JREバージョンの設定

JRE(Java Runtime Environment)は、作成したプログラムを実行するためのものです。ざっくり言うと、新しいバージョンであるほど、Java 標準ライブラリの新しい機能を利用できます。

[Java] – [インストール済みの JRE] で設定します

こちらも、Pleiades All in One 2018-12 では java8 がデフォルトに設定されています。本サイトでも java8 を選ぶことにします。

上で説明したとおり、「コンパイラ準拠レベル」と「JREバージョン」は厳密には別のものであり、別々のバージョンに設定することもできますが、無用な混乱を避けるため、基本的には同じバージョンを設定すべきです。

[適用] を押下してここまでの変更を反映させましょう。

B) エディタ関連の設定

b-1) 文字コードの設定

Windows のメモ帳などではいわゆる「Shift_JIS」が標準になっていますが、プログラミングの世界では、Windows であれ Mac であれ Linux であれ、「UTF-8」でソースコードを保存するのがデファクトスタンダードになっています。

[一般] – [ワークスペース] で設定します。

Pleiades All in One 2018-12 の設定の通り、UTF-8 を選びましょう。
ソースコードの文字化けが発生した場合は、まずはこの設定を疑うとよいでしょう。

b-2) フォントの設定

フォントによっては全角文字が正しく表示されない場合がありますので、念のため設定を確認しておきましょう。

[一般] – [外観] – [色とフォント] を選択し、ウィンドウ右側の [基本] – [テキスト・フォント] を選択します。

Pleiades All in One 2018-12 では「MS ゴシック」に設定されています。
「MS ゴシック」であれば、まず問題はないでしょう。

以前のバージョン、Pleiades All in One 4.5 では「Consolas」に設定されていました。
「Consolas」はソースコードの表示フォントとして人気のあるフォントですが、一部の全角文字が正しく表示されないという問題がありました。

フォントの設定を変更するには、ウィンドウ右側の [テキスト・フォント] をダブルクリックします。

お好きなフォントを選択し、[OK] を押下します。

settings07a

設定を変更した場合は、画面右下の [適用] ボタンまたは [適用して閉じる] ボタンで反映させます。

b-3) 空白文字の表示設定

コーディングをしていると、ソースコードにはどこにも問題が無いように見えるのにコンパイルエラーとなり、よくよく調べたら半角スペースの中にひとつだけ全角スペースが混じっていた、なんてことがあります。

始めのうちは慣れないと思いますが、空白文字(半角スペース、全角スペース、タブ、改行)の記号を表示するように設定しておくことをお勧めします。

[一般] – [エディター] – [テキスト・エディター] で設定します。

Pleiades All in One 2018-12 では空白文字が記号で表示されるように設定されています。

C) ワークスペースの再選択

Eclipse の起動時に表示されるEclipseランチャーで「この選択をデフォルトとして使用し、今後この質問を表示しない」をチェックすると、それ以降の起動時にはEclipseランチャーが表示されず、同じワークスペースが使用されるようになります。

settings09a

しかし、一度チェックしてしまったものの、ワークスペースを指定しなおしたい場合もあるでしょう。

そのような場合は、[一般] – [開始およびシャットダウン] – [ワークスペース] で [始動時にワークスペースをプロンプト] をチェックすることで、再びEclipseランチャーが表示されるようになります。

ここまで、必要最低限の設定値を確認してきました。

Pleiades All in One では予め適切な推奨値に設定されているため、内容をよく理解できないうちは変更しないのが無難です。

少しずつ内容を理解して自分好みの設定値に変更することを通じて、より使いやすい環境にカスタマイズするとともに、プログラミングや実行環境に対する理解を深めることができるでしょう。

以上の設定が終わったら、次の「1-3. Java プロジェクトの作成」に進みましょう。

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