※このページは Pleiades All in One の以前のバージョン(Eclipse 4.7 Oxygen)について解説したものです。最新バージョンはこちらのページをご参照ください。
「1-2. Eclipse の初期設定」が終わったら、Java プロジェクトを作成してみましょう。
プログラムを作成するとき、Eclipse では「プロジェクト」という単位で一連のファイルを管理します。大雑把に言うと、ひとつのプログラムを構成する様々なファイルが、ひとつのプロジェクトフォルダに格納され管理されます。
このセクションでは空の Java プロジェクトを作成します。そして以降のセクションで、本サイトの題材である reversi ライブラリを取り込み、AIプログラムを作成することにします。
まずは「習うより慣れよ」です。以下の手順に沿って実際に操作してみてください。
A) ワークベンチ画面の確認
a-1) 「ようこそ」画面を閉じる
もし、Eclipse を立ち上げたときに「ようこそ」画面が表示されたならば、閉じてしまって大丈夫です。画面右上の「ワークベンチ」ボタンを押下します。
再び「ようこそ」画面を表示したいときは、メニューの [ヘルプ] – [ようこそ] で表示することができます。時間のあるときにチュートリアルなどに目を通してみるのも良いかもしれません。(私は読んだことがありませんが… ^^;)
a-2) ワークベンチの構成
「ようこそ」画面を閉じると、次のようなワークベンチ画面が表示されたでしょうか。ウィンドウの配置が多少異なっていても問題ありません。
・ビュー
ワークベンチを構成する個々の小ウィンドウをビューと呼びます。
初期状態では、「パッケージ・エクスプローラー」ビュー、「アウトライン」ビューなどのいくつかのビューが表示されます。
ビューを閉じてしまった場合は、メニューの [ウィンドウ] – [ビューの表示] から再表示させることができます。
・パースペクティブ
いくつかのビューを組み合わせたものをパースペクティブと呼びます。
Eclipse では Java プログラミングに限らず、C 言語のプログラミングやDBの開発、ソースコード・リポジトリの管理など、様々な作業を行うことができます。それぞれの作業に適した様々なビューの組み合わせ=パースペクティブが用意されています。
初期状態では、Java プログラミングに適した「Java (デフォルト)」パースペクティブが選択されています。
パースペクティブは、画面右上のボタンから切り替えることができます。
パースペクティブを切り替えることにより、各種メニューの内容もその作業に適したものに切り替わります。
様々なパースペクティブが用意されており何やら難しく感じますが、当面使うのは「Java (デフォルト)」パースペクティブと「デバッグ」パースペクティブくらいですので、あまり意識する必要はありません。
B) Java プロジェクトを作成する
それでは、空の Java プロジェクトを作成してみましょう。
(1) [ファイル] – [新規] – [Java プロジェクト] を選択します。
(2) プロジェクト名を指定します。
ここでは「MyFirstJava」としてみました。お好きな名前を指定してください。
その他の設定内容を変更する必要はありません。
JRE は「1-2. Eclipse の初期設定」で設定した “java8” に対応する “JavaSE-1.8” がデフォルトで指定されていますね。プロジェクト固有の設定で上書きすることも出来ますが、特段の理由がない限り変更する必要はありません。
(3) 次の設定画面では何も変更せず、[完了] を押下します。
この画面の設定内容はやや知識を要するので、カスタマイズするのは Java プロジェクトの作成に慣れてきてからでよいでしょう。
(4) Java プロジェクトの完成です!
ビューの配置が多少異なっていても問題ありません。パッケージ・エクスプローラー・ビューに「MyFirstJava」が表示されていれば Java プロジェクトの作成完了です。
これでプログラミングを行うための準備が整いました。
さて、次の「1-4. reversi を動かしてみる」では、作成したプロジェクトに本サイトの題材である reversi プログラム(ライブラリ)を取り込み、動かしてみます。